ftpd
ftpd(ftpサーバ) のインストール・起動
重要
ftpは簡単に設定ができるファイル転送のプロトコルです。歴史の長いプロトコルですが、設定の方法を工夫しないと様々な不正な侵入を許すきっかけを作ることになります。プロトコル的に暗号化もされていないため、不用意なネットワークで接続すると、IDやPWを盗まれる可能性もあります。
従って、現在では特に理由がない限り、sshなどのプロトコルを利用することを強くおすすめします(WindowsではWinSCPなどで利用することが可能)。
本ドキュメントでは基本的な利用方法のみ記載しますが、あくまでも利用法のきっかけが記載されているのみであり、セキュリティ的に十分とは言えません。従って関連情報を参考にして、その機能を良く把握し、その他のdaemonとの連携に十分に気をつけた上で、設置してください。
諸情報
主たるパッケージ名 | SUNWftp | |
SMFのFMRI | svc:/network/ftp:default | |
インストールパス | 設定 | /etc/ftpd/ |
ログファイル | SMFログ | なし |
ftpd出力ログ | /var/adm/messages等 |
インストール
Phase2Serverではftpdは、デフォルトでインストールされています。もしもインストールされていない場合、下記のコマンドでインストールすることが可能です。
pfexec pkg install -v SUNWftp
※インストール直後に再起動pfexec init 6が必要な場合があります。
設定
主に書き換えるファイルは下記の通りです。/etc/ftpdディレクトリに格納されています。
ファイル名 | 内容 |
ftpaccess | ftpdの全体的な設定ファイル |
ftpusers | ftpログインが「できない」ユーザを記載するファイル |
ftphosts | アカウント毎のアクセス元IPとのマッチング表 |
- ftpdは、下記のサービスの起動コマンドでadminユーザのみアクセス可能になります。
- デフォルトでは/ディレクトリ
サービスの起動と停止
起動(inetdサービスに依存するため、-rオプションで、依存したサービスも自動的に起動させます)
pfexec svcadm enable -r svc:/network/ftp:default
停止
pfexec svcadm disable svc:/network/ftp:default
再起動
pfexec svcadm restart svc:/network/ftp:default
強制的な再起動
pfexec svcadm disable -s svc:/network/ftp:default && pfexec svcadm enable -r svc:/network/ftp:default
ftpの実験的なインストールをした場合は、かならず停止をすることをおすすめ致します。