Technology

InfiniCloud® AI

「学習する」自社専用AIを、今すぐ社内に持てる時代へ

大規模言語モデル(LLM)を活用し、学習可能な実用的AIを実現。
社内ドキュメントやナレッジを最大限に活かし、業務効率と情報活用を加速します。

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InfiniCloud® AIとは

InfiniCloud® AIは、企業の業務や目的に合わせて最小限の構成から導入できる国産の「Private AI基盤」です。

企業に埋もれた知識や情報を取り込み、その知識を知恵として学習を行う。

グローバルな「巨大Public AI」との会話ではできなかった、「局所的問題」を推論できるようになります。

また、Private AIに蓄えられる知識は、完全に隔離された空間に保存されます。さらに外部AIとも接続しないため、セキュリティ制約のある企業でもPrivate AIの導入を実現できます。

 

自社に最適化されたPrivate AIを“所有”し、育てていく

ドメイン特化と知識(Knowledge)の活用

「あなたの会社の中にしかない情報、知識(Knowledge)を解き、取り込む」

ここまではグローバルな「巨大Public AI」でも、できます。でも、それはあくまで形を変えた検索(RAG)にすぎません。それがLLMの推論のしくみだからです。

あなたの会社の中には、膨大な情報、知識(Knowledge)があるはずで、そこから紡ぎだされた知恵(Wisdom)もあるはず。世の中に公開されず「あなたの会社の中にしかないもの」だとしたら、グローバルなPublic AIにとっては先行情報がないのだから、知恵として扱うことはできません。

InfiniCloud® AI Shiraitoは、紡ぎ出された知識を白糸のように編み込み知恵にする。

知識の上に生まれた知恵が、知能(Intelligence)となります。

あなたの組織の色に染まったAIを作ることができるのが、Private AIの最大の特徴です。

マニュアルや、その他のドキュメントなど、あなたの会社にしかない文書を取り込むことで、用途に特化したAIスペシャリストが育ちます。

それがInfiniCloud AI(Intelligence) です。あなたの会社に入社させてみませんか?

 
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チャット型Webインターフェース搭載

まずは利用者にとってわかりやすい「チャット型」のウェブインタフェイス。使い慣れたChatシステムのUIと似たインタフェイスなので、手軽にAIで推論が可能です。

スレッド毎に分野毎の会話をまとめ、様々な課題について話すこともできます。

知能ドメインを選択すれば、InfiniCloud AIは、その分野に詳しい人のように振る舞います!蓄積した知識を使ったRAGとして働くだけでなく、知恵の蓄積があれば、スペシャリストのように進化します。

ゲストモードでは、会話もローカルのブラウザ内に保存され、サーバに会話が蓄積する事はありません。

 

Private AIだからできる「なんでも投入」

 

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重要書類であるからこそ、組織内には「秘伝の技術」が蓄えられていきます。AIが便利とは言え、グローバルな「Public AI」に、お預かりした個人情報から、特許情報まで全てを入れるのは抵抗があるでしょう。

Private AIであれば、全ての情報を投入できる。全ての情報を投入し、オンプレミスのファイルサーバと同じく、必要に応じて削除することもできる。

気兼ねなく知識の投入ができ削除もできることは、「Private AI」のメリットです。

あなたの会社の「知能(Intelligence)」を造る(Artificial)にしても、人にわかりやすいインタフェイスが無ければチューターとなる人は教えにくい。だから、わかりやすいウェブインタフェイスで、「知能ドメイン」(分野毎の専門家)を作成し、そこにドキュメントやURLを取り込むことで、知識を蓄積することができます。自社の製品、自社のルールなど、様々なジャンルで「知能ドメイン」が作ることができます。

知識の蓄積だけで、まずはRAGとしてふるまい始めます。ここまではグローバルな「巨大Public AI」でも容易にできることです。InfiniCloud AIに十分に蓄積したら、知識を白糸のように編み込み知恵に昇華させるファインチューンを行うことができ、単なるマニュアルオペレータ(RAG)から知恵をまとった専門家になるでしょう。

総務に鍛えられれば、会社内の規程や手続きのエキスパートになって、従業員の強い味方に。

自社サービスのサポートチームに鍛えられれば、自社サービスのユーザの強い味方に。

あなたの会社に、AIを入社させるイメージがつきませんか?

 

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AIとLLMは違う?

LLMはランゲージモデルであり、いわば単なる重みの集合データです。それを動かすためにLLMエンジンがあり、ローカルLLMを簡単に体験し、遊ぶことができます。LLMとLLMエンジンだけでできることはクエリに対しての回答(APIで言えばcompletions)ぐらいなのでで、ローカルLLMを立ち上げても、「思ったよりも使えないな?」と感じた人も多いでしょう。

なぜなら、一般的なクラウド型の「Public AI」は、データを運び、処理し、必要なロジックとLLMを動かす為の、データパイプラインを持っています。

InfiniCloud AI Shiraitoは、Public AIと同じように、ランゲージモデル(LLM/SLM)を動かすためのパイプラインを持ち、近傍を検索したり、ライティングするLLMがいたり、評価をするLLMがいたり様々なエンジンを搭載しています。それだけでなくモデルが大きすぎるPublic AIでは、効果が起きにくい特定分野(ドメイン)向けのFine Tuneを行うこともできます。

これだけでも「プロダクト」や「サービス」にはできません。

負荷分散、リソース制御技術、Web技術、コンテナ技術、ハイパバイザ技術など、統合して、初めてプロダクション、サービスになります。

InfiniCloud AIは、これらが「プロダクション」として「ワーク」することに徹底的に拘り、サービス、プロダクトとして動かすことを重視しています。

 

ランゲージモデル(LLM)の考え方

とはいえ、LLMはAIエンジンの心臓部です。ですからInfiniCloud AIではLLMを特別な思いで作りあげています。

しかし残念ながらInfiniCloud LLMは、現時点では「乱数からプリトレーニングした純国産LLM」ではありません。

OpenAI社のGPT OSSや、Alibaba社Qwen、東京科学大学のSwallowなど、オープンランゲージモデルを元に、InfiniCloudがTransfer Learningを行い、日本の社会人常識を備えるようにFine TuneしたLLMです。このInfiniCloud LLMは、ランゲージモデルとして新しいベースランゲージモデルが出る度に、Transfer Learningを行い、アップデートされる予定です。

あなたの会社に入社したInfiniCloud AIは、あなたの会社がもつ情報で育ち、あなたの会社の従業員となり、ファインチューニングされ、いずれはエキスパートとなります。

そしてInfiniCloud LLMのベースモデルがアップデートされると、InfiniCloud AIのパイプラインから蓄えた記憶を引き継ぎ、新しいInfiniCloud AIに生まれ変わることもできます。

LLM-as-a-Serviceを実行するエンジン


AIが、あなたの会社の中で学び、育つ。それがInfiniCloud® AIです。

社内ドキュメントから育てたドメイン特化AIを、OpenAI互換のAPIでそのまま呼び出せます。completions互換で既存エンジンに組み込みやすく、さらにassistants/responses対応で、次世代アプリにも柔軟に統合できます。

RAGやファインチューニングで育てたAIは、あなたの業務知識を白糸のように編み込み、Public AIにはない「組織固有の知恵」を返す存在に。

秘匿情報を安全に扱いながら、自社アプリやSaaSと連携し、AIサポートや社内自動化を思いのままに。

InfiniCloud AI ── Private LLMaaSの、開発者にやさしい進化形。

 

継続的拡張

昨今の進化の速いAI業界においても、ランゲージモデルの置き換えや、ミドルウェアのアップデートにも対応。InfiniCloud AIの根幹を担うソフトウェア「Shiraito」自体も継続的なアップデートが行われます。

 

簡単に始められるAIシステム

3ステップで始めることができるAIシステム
1. 知識ドメインを設定し、システムプロンプト(この知識ドメインの役割と、行動指針、抑制方針)を与えることで、その知識ドメイン選択時のAIのふるまいを定義します。1. 知識ドメインを設定し、システムプロンプト(この知識ドメインの役割と、行動指針、抑制方針)を与えることで、その知識ドメイン選択時のAIのふるまいを定義します。
2. 社内ナレッジが保存されたサイトのURL、関連する社外サイトなども参考資料としてインポート可能です。Word、PDFなどのドキュメントをアップロードすることもできます。2. 社内ナレッジが保存されたサイトのURL、関連する社外サイトなども参考資料としてインポート可能です。Word、PDFなどのドキュメントをアップロードすることもできます。
3. チャットのスレッドを新規作成し、作成した知識ドメインを左下から選択。すぐに使い始めることが可能です。3. チャットのスレッドを新規作成し、作成した知識ドメインを左下から選択。すぐに使い始めることが可能です。
 

ユースケース

高セキュアな環境で、情報の再利用性と対応速度を大幅に向上させる

usecase_Internal knowledge search

社内ナレッジ検索の効率化

散在する社内マニュアルや業務ドキュメントをAIが理解し、自然文での検索やQ&Aが可能になります。従業員はキーワードを覚える必要なく、「○○について教えて」と尋ねるだけで即座に回答が得られるため、情報の属人化を解消し、業務効率を大幅に向上させます。

usecase_Education

教育・研修コストの削減

新人教育やOJTに時間をかけられない現場でも、InfiniCloud AIが自社のナレッジを基に質問対応や基本研修の役割を担います。教育資料の読み込みと要点整理も可能で、人的リソースの不足を補いながら、教育の質を均一化できます。

 

usecase_automatic response

社内問い合わせの自動応答

社内のITサポート、総務、人事など、よくあるお問い合わせ対応をAIが代行します。たとえば「勤怠申請の手順は?」「Wi-Fiのパスワードは?」といった繰り返しの質問にも即時回答が可能となり、担当者の工数削減と業務のスピードアップにつながります。

usecase_Document summary

文書の要約・情報整理

長文の会議資料の要点抽出や業務レポートを瞬時に要約・分類・再構成。必要なポイントをすぐに把握でき、チーム内での情報共有や意思決定のスピードを高めます。これにより、過去の資産を「活用できる情報」に再構築できます。

 

製品ロードマップ

InfiniCloud AIは、「自社で所有・運用できるAI」をテーマとした製品群です。用途やスケールに応じて選べるオンプレミスモデルや、完全専有型クラウドサービスなど、柔軟な展開を可能にします。

※2025/10/1更新

製品概要
2025年8月InfiniCloud AI Appliance モデルS1Uサイズのオンプレミス用アプライアンス(400万円〜)
infiniCloud PCAベース、空冷・即日導入可
2025年10月InfiniCloud Private LLMaaSクラウド専有型プライベートLLMサービス
2025年11月infinicloud-llmtk(OSS公開予定)ドメイン知識抽出エンジン、LangChainなどと連携
2025年12月InfiniCloud AI Appliance 上位モデルより高性能なオンプレ構成
Shiraito(OSS)Webベースの統合UIエンジン。全文検索・チャット・可視化機能を提供
2026年以降Shiraito Ver.2認証基盤の強化。その他、様々な機能の強化を実施。
 

導入フロー

Step1. お問い合わせ
WEBサイトよりお気軽にお問い合わせください。お問い合わせはこちら
Step2. 要件ヒアリング
オンラインまたはオフラインでミーティングを設定させていただきます
Step3. お見積もり
本番環境のご提案とお見積もりを提出いたします
Step4. POC環境
POC環境が必要な場合は小規模環境でのPOCを提供いたします
Step5. 本番環境の提供
動作検証および運用開始

 

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InfiniCloudのクラウドインフラ

Private Cloudサービス

「専有だからこそできる」 高度なセキュリティコントロールと運用に合わせたクラウド環境

Private Cloudサービス

Storageサービス

高速低レイテンシのストレージから大容量ストレージまで。エンタープライズ向けストレージ

Storageサービス

Networkサービス

インシデント時にしっかりと動く、高速で安定したコネクティビティを提供。

Networkサービス

InfiniCloudが選ばれる理由