Storage
Enterprise StorageとBackup Storage
Enterprise StorageとBackup Storageは、どちらもInfiniCloudのStorage OSが搭載された製品で、ZFSの持つ優れたデータ保護性能と、ベースOSであるSolaris由来の優れた安定性をもつサービスです。
下位のコンテンツ
Enterprise StorageとBackup Storageの比較
機能 | Enterprise Storage | Backup Storage |
---|---|---|
設計思想 | 速度優先 | 容量優先 |
ファイル共有プロトコル | NFSv3/v4.1 ※ブラウザにて管理権限でファイル参照などが可能 | |
ブロックデバイス共有プロトコル | iSCSI | |
ストレージ冗長化 | RAID Z2/1(Mirror) | RAID 6/60/1(Mirror) |
ストレージデバイス | NVMe SSD | SAS HDD |
主な利用用途 | 3-Tier型Private Cloudのストレージ | Enterprise Storageのバックアップ HRPC XenタイプのIaR形式のレプリケーション先 |
ストレージファイルシステム | Genuine ZFS | |
ストレージOS | InfiniCloud Storage OS | |
ベースOS | Solaris 11.4 CPU(Critical Patch Unit) | |
Hardware | Intel Xeon SP Series ※コア数、メモリ量などはセットによって異なる |
Enterprise Storage固有の特徴
Enterprise NVMe SSDを装備。NVMe SSDは、単品でInterconnected Storageと同等のRAIN(Redundant Array Independent NAND)構造をもつSSDを利用。障害率が低いのが特徴です。
低いレイテンシを保ち、高負荷なワークロードに最適なサービスです。
Backup Storage固有の特徴
Nearline SAS HDDを装備。
容量に特化したストレージで、クラウドインフラストラクチャのデータバックアップや、アーカイブに向いています。
DedicatedモデルとGuaranteedモデルの比較と特徴
Dedicatedモデルは、筐体毎専有するモデルであり、完全なプライベートクラウドストレージとなります。2系統用意することにより冗長構成を作ることができます。冗長構成を作る為には、仮想OS内でミラーディスク、あるいはストレージ層でのSnapshot Replicationを取得する必要があります。
Guaranteedモデルは、筐体は共有しつつも、ストレージデバイス(SSD、HDD)単位では専有し、CPU、メモリなどは割譲することで、容量を保証(Guaranteed)する割譲型の準プライベートクラウドストレージです。割譲される構造を持つため、一定の性能(IOPSなど)や独立性を確保し、Dedicatedモデルと同じ機能を利用することができます。しかし、割譲された分、Dedicatedモデルに比べて速度は律速されます。またストレージ筐体が共有されているため、ストレージを冗長化することはできません(同一筐体にデプロイされる可能性があるため)。
Enterprise Storage | Backup Storage | |
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ストレージ | NVMe SSD単位で専有 | RAID Virtual Disk単位で専有 ※RAID VDは、物理ディスクをMirror、RAID6、RAID60のいずれかで束ねたボリュームを表すため、事実上RAIDが組まれる本数単位でディスクを専有していることになります |
CPU | コア単位で専有 | |
Memory | ディスク1本につき決められたメモリ量 | |
Network | SR-IOVによるNIC分割 ※ネットワーク・リンク層の仮想化ではないため、CPUによるボトルネックが存在しません。ただし、Storage層で冗長構成を選ぶ必要があります |