ユーザの追加
ユーザーの追加
Solaris 11では、ユーザーアカウントはZFSファイルシステムとして作成することができます。-mオプションを利用してユーザーが追加されると、システムは新しいZFSファイルシステムをrpool/export/homeに作成し、ホームディレクトリとして割り当てます。これにより、ユーザ自身で自分のホームディレクトリをZFSとして扱うことができます。
作成例
ユーザ「user1」を作成します。
# useradd -m user1
ZFSファイルシステムrpool/export/home/user1が作成され、/export/home/user1にマウントされます。また/etc/passwdのエントリには、ホームディレクトリとして/export/home/user1が書き込まれます。
ホームディレクトリについて
ユーザのホームディレクトリを/home/userとして作成する場合は、-d localhost:[ dir ]オプションを使用します。これにより、ユーザ作成時に/etc/auto_homeにエントリが追加されます。
autofsサービスが動作していると、作成ユーザの初回ログイン時に/home/userがホームディレクトリとしてマウントされます。
作成例
ユーザ「user2」を作成し、ホームディレクトリを「/home/user2」に設定します。
# useradd -m -d localhost:/export/home/user2 user2
ZFSファイルシステムrpool/export/home/user2が作成され、/export/home/user2にマウントされます。
また、/etc/auto_homeにエントリが追加され、autofsサービスにより/home/user2にマウントされます。/etc/passwdのエントリには、ホームディレクトリとして/home/user2が書き込まれます。
sudoの設定
作成したユーザにsudoコマンドの実行を許可する場合は、Sudoersの設定が必要です。設定には、visudoコマンドか、/etc/sudoers.d以下に定義ファイルを配置します。
ここでは、/etc/sudoers.d以下に定義ファイルを配置し、ユーザ「user1」にsudoコマンドの実行を許可する方法をご案内します。
条件
- すべての接続元からsudoを許可
- すべてのユーザ権限で実行可能
- すべてのコマンドを実行可能
設定例
1. 定義ファイル「/etc/sudoers.d/user1」を新規作成・編集します。
# vi /etc/sudoers.d/user1
2. 以下を記述し、保存してエディタを終了します。
user1 ALL=(ALL) ALL
3. 該当ファイルのパーミッションを440に設定します。
# chmod 440 /etc/sudoers.d/user1