ネットワーク・コネクティビティ
ネットワーク・コネクティビティ
「InfiniCloudのクラウドサービス」と外部を接続するには、次の3つのなかのいずれかの方法で接続する必要があります。
下記はプロダクトページへのリンクです
- 外部との接続サービス
- Private Connect(PRC) …… オンプレミスと直結
- Public Cloud Link®(PC) …… パブリッククラウドと接続
- Internet Connectivity(INT) …… インターネットと接続
- クラウド内部の接続サービス
- Inter Regional Fabric®(IRF) …… InfiniCloud内のregion同士を接続
InfiniCloudのクラウドファブリックの「特徴」でもあるのですが、Internetを使わずPrivate Connect(PRC)だけで完全なプライベートクラウド環境を作りハイブリッドクラウドにすることもできますし、Public Cloud Link(PCL)を組み合わせて、AWS、Azureなどの組み合わせながらマルチクラウド環境を作る事も可能です。
目的別サービス利用
※それぞれの枠の中はサンプルなので、ここでは気にする必要はありません。
クラウド上の仮想ネットワーク
InfiniCloudのクラウドファブリックの中における仮想的なネットワークスイッチ/セグメントを、Virtual Network Switch(VNS)と言います。
High Response Private Cloudを中心に、ほぼ全てのサービスはこのVNSに対し、仮想ネットワークアダプタを接続し、ネットワークにアクセスできるようになります。同名のVNSのものは、同一セグメントを意味し、異なるサービス間であってもL2で疎通ができることが保証されています。
つまり「仮想的なネットワークスイッチ」そのものです。
VNS空間でどのアドレス帯を利用するかはユーザが独自で管理が可能です(ただしグローバルアドレス系は除く)。
オンプレミスと接続する
すでにオンプレミス拠点があり、オフィスのサーバルームや、データセンターなどを借りていて、オンプレミスシステムとInfiniCloudのプライベートクラウドを利用する場合、まず一番先に検討するべきはPrivte Connect(PRC)です。
PRCはLayer2接続を用いて接続できるため、オンプレミスシステムのネットワークセグメントを、そのまま延伸する形で接続可能です。そのため、既に複雑に作られているネットワークであったとしても、オンプレミスと同じネットワークポリシーでセキュアにプライベートクラウドを利用することが可能です。
注:オンプレミス側、あるいはInfiniCloudに設置したプライベートクラウド側、または両方にルータを設置することでLayer3接続も可能です。
InfiniCloudのネットワークファブリックは、国内の様々なリージョンのデータセンターに接続できるよになっており、様々な接続手法を用いることができます。
PRCで利用できるネットワーク回線の例
Private Connectでは、下記の手法でネットワーク接続が可能です。
- NTTフレッツ光網
- @Tokyo ATBeX
- Broadline
- Equinix Fabric
これ以外でも接続手法が存在します。詳しくはお問い合わせください。
パブリッククラウドから接続する
InfiniCloudのプライベートクラウドサービスを、AWSやAzureなどのパブリッククラウドとハイブリッド利用したい場合、Public Cloud Link(PCL)を利用します。
※この図ではルータは1つづつですが、実際は2つづつ用意するのが推奨です。
PCLを利用する事で、Internetを経由することなく、Layer 3でAWSのVPCやAzureの仮想ネットワークと、InfiniCloud内のネットワークを相互に接続が可能になります。
Layer 3接続でのルーティング処理はBGPプロトコルで接続する為、Public Cloud側と、InfiniCloud側では異なるIP空間にする必要があります。また、どちらのパブリッククラウドに、新しいセグメントを追加したとしても、BGPプロトコルにより自動的にルーティングテーブルが同期されるため、一度、接続が終わったら、そのルータをメンテすることはほとんどありません。
インターネット経由で接続する
InfiniCloudのプライベートクラウドサービスを用いてインターネットに接続されたサービスなどを作成する場合、Internet Connectivity Service(INT)の利用が必要です。
インターネット接続を利用する場合、まずは総転送量の目安と帯域をきめます。金額は定額ですが、95%ileで流量が溢れていた場合、翌月から上位プランを選んでいただくことになります。
グローバルアドレスは、必要なIPアドレスにあわせて、セグメントサイズを決定します。
InfiniCloudには日本国内複数のリージョンがありますが、全リージョンでインターネット接続が可能なことも特徴です。
異なる拠点を接続し、DR環境をつくる
関東にあるシステムのDR(ディザスタリカバリ)環境を関西に作る、バックアップを九州に置くなど、地理的に離れた拠点でサービスを実現したい場合、Inter Regional Fabric®(IRF)を利用します。
Inter Regional Fabricは、InfiniCloudと外部を接続するサービスではなく、InfiniCloud内部の拠点(リージョン)間を接続するサービスです。
IRFを利用する事で、九州地方から関東地方まで、データの伝送を高速に行うことが可能になります。