ジャストプレイヤー株式会社(代表取締役CEO兼CTO、瀧康史)は、当社が提供するクラウドサービスの拠点データセンター全てを、一定の災害レベルに耐えられるデータセンターに移設し、運用を開始したことを発表します。
昨今、国内においては大規模な災害が無視できない存在になりつつあります。
そのため企業にとっては、ディザスターリカバリやBCP(事業継続計画)を踏まえた災害危機管理が重要な課題となっています。
当社では、大規模災害に備えた形でサービスを行うため、サービス部門(取締役兼サービス部門責任者、前島晃一)主導で、社内にディザスター・リカバリー基準規定委員会を設置し、大規模災害に耐えうるデータセンターの選定基準を作成しました。
この基準の下で、当社クラウドサービスの拠点を見直し、すべての項目を満たすデータセンターに拠点の移設を行い、運用を開始しました。また、あわせてサービスレベルに応じた形でネットワーク機器やストレージ等も一新し、冗長性のある高速で堅牢性の高いクラウドサービスの提供が可能となりました。
ジャストプレイヤーでは、Solaris SPARCクラウド始めとして、エンタープライズ向けの特殊技術が必要なホスティングから、SPARCクラウド、VMwareを使ったコモディティ・クラウド、その他ディザスタ・リカバリを対象としたエンタープライズ・ストレージサービスなどから、WIKIPLUSなどのCMSクラウドサービス、TeraCLOUD( https://teracloud.jp )などのコンシューマ向けストレージサービスまで、データの堅牢性と快適性を備えたサービスを提供できるよう、今後も基盤の整備を進めてまいります。
なお、当社、ディザスター・リカバリー基準既定委員会が取り決めたデータセンター選定基準は、下記の通りです。
【データセンター選定基準(一部抜粋)】
- 電源設備
- 多系統受電であること
- 冗長構成の無停電電源設備と、非常用発電設備が完備されていること
- 空調設備
- 多系統空調設備であること
- 高密度サーバーに対する放熱性能が、四季を通じて一定以内に収まること
- 防火・消火設備
- 防火壁が完備されていること
- 機器に影響を与えない窒素系ガス等を利用した自動消火設備があること
- 耐震・免震構造、地盤、拠点など
- フロア単位・ラック単位ではなく、ビル全体での免震構造または耐震構造を持つこと
- 免震構造の場合は多重化された構造を持つこと
- 歴史上地盤の安定性が一定以上あること
- 埋立地などではないこと
- ネットワーク
- 国内外において十分なバックボーンを持つこと
- 冗長構成であり、日本国内の東西拠点に対して複数ルートの引き込みがされていること
- 国内における当社が設置したサンプル拠点より、一定未満のRTT(ラウンドトリップタイム)を持つこと
- 津波対策
- データセンターの立地が海岸線または防波堤より5km以上離れ、かつ一級河川より1km以上離れていること
- データセンターの立地が海抜12m以上であり、電源設備を含む機器設置場所が海抜25m以上であること
- セキュリティ対策
- 入退室管理
- 当社または当社による保守委託会社の決められた人物のみの入退室が厳密に管理できること
- 施錠管理
- 入口、ラックの施錠が完全に管理されていること
- 24時間365日稼働する監視カメラが完備されていること
- 国際情報セキュリティ規格「ISO/IEC27001」を取得していること
- 入退室管理