Best Practice
パブリッククラウドとプライベートクラウドを連携し、コストと効率を最適化する
プライベートクラウドとパブリッククラウドと併用することで、
得意分野毎にシステムをデプロイし、TCOを下げる手法
問題点・課題
- パブリッククラウドはインスタンス数や、Egressトラフィックの流量によって金額が大きく変動する。
- シンプルなWindowsやLinuxを動作させるIaaS環境の維持コストが高い。
- プライベートクラウドは、使っても使わなくても料金は固定で発生し、シンプルなIaaSしか稼働できない。
解決策
パブリッククラウドは、従量課金制を採用しており、利用したリソースに対してのみ料金が発生するため、スモールスタートに適しています。
しかし、インスタンス数やEgressトラフィック流量が増加すると、想定を超える料金が発生する可能性があります。
プライベートクラウドは、固定料金制を採用しており、利用量に関わらず費用が一定です。
これは、コスト管理を容易にし、予算超過のリスクを抑制できます。しかし、収容させるリソースが少ない場合、メリットが得られにくくなります。
パブリッククラウド上でシンプルなLinuxやWindowsのIaaS環境を稼働する場合、ハイコストになる傾向があります。
この場合、プライベートクラウドの方が安価になる可能性がありますが、パブリッククラウドならではのベンダユニークサービスは利用できなくなります。
そこで、シンプルなIaaS環境はHigh Response Private Cloudに設置し、コストを抑え、パブリッククラウドならではのサービスは、必要に応じて利用する。
この方法により、両方のメリットを享受し、コスト効率の高いクラウドインフラを構築できます。
- High Response Private Cloudを導入
- 数が多い場合はDedicatedを、少ない場合はGuaranteedを選択
- Backup Storageによるすべての仮想マシンのバックアップ
- Public Cloud Linkによるパブリッククラウドと接続
オプション
- Private Connectによるオンプレミス環境とL2延伸での接続
- この結果、オンプレミス環境からパブリッククラウドへの接続も可能になります。
導入効果
- シンプルなIaaSは、High Response Private Cloudに置くことでコストメリットが大きくなります。
- 巨大データは、InfiniCloudのEnterprise StorageやBackup Storageに設置する事で、Egress料金を節約。
- パブリッククラウドのベンダユニーク機能と連携でき、機能性も抜群に。
- Private Connectを利用することで、オフィスやオンプレミス環境までのプライベート接続線も確保
システムイメージ
利用サービス
システム層でのレイヤー管理権限
※移設作業に伴うSI作業も、当社パートナー企業が対応可能です。詳細はご相談ください。
項目 | 内容 | 設計/企画 | 構築 | 運用 | 監視 | 保守 |
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ワークフロー | ソフトウェアをビジネスに併せてカスタマイズ、設定 | お客様 | お客様 / InfiniCloud *1 | お客様 | ||
アプリケーション | アプリケーションソフトの開発やライセンス | お客様 | お客様 / InfiniCloud *2 | お客様 | ||
デプロイメント | アプリケーションの設置 | お客様 / InfiniCloud *3 | ||||
ミドルウェア | WEBサーバ、ftp、アプリケーションサーバ、DB等 | InfiniCloud | ||||
仮想OS上 | 仮想OS(Linux,Windows,Solaris等)、OSユーザランド | InfiniCloud | ||||
ハイパーバイザー | 仮想化層、ホストOS | InfiniCloud | ||||
ハード | サーバー機材等 | InfiniCloud | ||||
ネットワーク | サーバーサイドネットワーク | InfiniCloud | ||||
ファシリティ | コネクティビティ、ラック、電源設備 | 当社提携DC |
- 設計/企画 要件、企画、仕様を定義し、正しく機能するような構造を作成する業務
- 構築 実際の構築にくわえて、正しく動作する仕組を作る業務
- 運用 問題が起きないように正しく動かす業務
- 監視 問題を発見し、通知する業務
- 保守 問題を追及し、修正する業務
- *1 ご希望により監視ポイントの提供があれば設定は可能。例:DBの値の定期的なSELECTをして集計、監視トリガーをあげる
- *2 ご希望により監視ポイントの提供があれば設定は可能。例:アプリケーションログによる監視トリガー
- *3 ご希望によりデプロイスキーム作成の補助をする事も可能です。 例:WebApplication Serverへの特殊権限でのデプロイ