ゲストOSインストール時の注意点
このページでは、仮想マシンにゲストOSをインストールする際の注意点について記載しています。
Linux(CentOS 6、CentOS 7)インストール時の注意点
インストール時
Virtualization modeをHardware virtualization (HVM)にする (CentOS 6の場合)
インストーラ起動前に、ゲストOSをインストールする仮想マシンの「Advanced」タブを開きます。「Xen settings」の「Virtualization mode」欄が、「Hardware virtualization (HVM)」になっていることを確認します。「Paravirtualization (PV)」になっている場合は「Convert to HVM」をクリックして「HVM」に変更します。この変更は、OSインストール前に行う必要があります。OSインストール後に行った場合、OSの起動が出来なくなります。
PVモードを使うべきでない理由
「Paravirtualization (PV)」モードは、HVMに比べ、仮想マシン毎の隔離性が低く、Spectre、MeltdownなどのCPUが内在するセキュリティホールの影響を受けやすいという問題があります。
HVMにすることで、この影響をある程度緩和することが出来ます。
従来のCPUでは、PVモードにすることで、いくつかのHypervisorコールが高速化されましたが、現時点のCPUにおいては、むしろ性能劣化がおき、CentOS 6においてもほぼ全ての動作でHVMの方が速く動作します。
ファイルシステムの設定について
基本的に、ファイルシステムは「XFS」を選択してください。「XFS」は高性能ジャーナリングファイルシステムで、CentOS7のデフォルトのファイルシステムとなります。ファイルシステムの指定は、インストーラ起動後に「システム」の「インストール先(D)」で設定します。
ext系ファイルシステムを使うべきではない理由
ext系ファイルシステムは、ストレージ遅延がある程度発生した場合これを障害と見なし、リードオンリー(書き込みできないモード)でストレージを再マウントします。
システムによっては、この状態のまましばらく動作します。これは、数時間から長いときには数日にわたり動き続け、リードオンリーのためデータもログも記録されることがありません。結果的に、ある時点で突然サーバーはこれ以上動作できなくなりダウンします。大抵は再起動により復帰しますが、リードオンリーになった時点から、データも記録されず、ログを見ても停止しているように見えます。
この問題は、マウントオプションを調整しても回避することはできません。
一般に、仮想化システムはストレージを共有する事が多く、ある仮想マシンが大量のI/Oを発生させることで、同一収容の別の仮想マシンにも影響を及ぼします。これがストレージ遅延となりこの問題が発生します。弊社のDedicated Cloud Xenタイプは、ローカルストレージを利用するため、この問題は起こりにくいと考えられますが、同一SSDへ複数の仮想マシンを収容する以上、発生する可能性は残ります。
インストール後
- 仮想化ドライバーのインストール
ゲストOSのインストール後、仮想化ドライバーのインストールを必ず行ってください。
Windows Serverインストール時の注意点
インストール後
- 仮想化ドライバーのインストール
ゲストOSのインストール後、仮想化ドライバーのインストールを必ず行ってください。