5G.第5世代 CPUのみの進化
5G(第5世代、2019年〜)
特徴
- Intel Xeon Haswell Refresh/Broadwell世代を搭載
- メモリがDDR4となり、メモリバンドが120〜137GBytes/sまで強化
- スレッド数ラインナップは、24/32/40論理コア
- 搭載メモリは、128GB/256GB
利用されたCPUモデル
下記は当時のサービスで利用されていたCPUの一覧。CPUは2系統搭載された。
x64アーキテクチャ | 周波数(GHz) | ターボブースト(GHz) | 3rd Cache(MB) | Core(Threads) | メモリバンド | TDP |
---|---|---|---|---|---|---|
E5-2620 v3 | 2.4 | 3.2 | 15 | 6(12) | DDR4-1866 x4 | 85 |
E5-2630 v3 | 2.4 | 3.2 | 20 | 8(16) | DDR4-1866 x4 | 85 |
E5-2630 v4 | 2.2 | 3.1 | 25 | 10(20) | DDR4-2133 x4 | 85 |
概要
第5世代のプライベートクラウドファブリックは、x64アーキテクチャのクラウド用にXeon Haswell Refresh/Broadwell世代を搭載。
内容的には、CPUのみしか進化しなかったため、現在の採番ならば、4Gのセカンドエディッションとなる程度のアップデートだ。
CPUにL2-TLBが搭載されたため、当初はプロセス数が多いコンテナ型システムに有用ではないかと考えられた。コンテナ型システムは、1つのカーネル上に多量のプロセスが走ることで、メモリのマイナーフォールト(TLBのメモリの入れ替え)が発生しやすいが、L2-TLBがその速度向上に寄与すると考えられた。コンテナを直接マルチテナントとしてユーザに引き渡すサービスはすでになくなっていたが、ハイパバイザ上のゲストマシンの上に、コンテナを設定することは増え始めたため、この性能向上は期待された。
消費電力が少ない点も、インフラストラクチャチームからは歓迎された。第4世代に比べ消費電力が少なく、活躍した第4世代の性能を、価格以外の全ての面で上回ったからだ。ユーザが乗り換えることを希望していたが、第4世代との併売が続いたこともあり、コストパフォーマンスの高さから継続して第4世代のサーバが好まれた。
そのため、残念ながら人気は奮わない形となり、稼働台数も少なくなっている。