定期スナップショットの自動作成
ローリングスナップショット(Rolling snapshots)機能は、計画的に自動でスナップショットを作成し、残存期限が過ぎた古いスナップショットの自動削除を行う機能です。
この機能により、ある時点の古い仮想マシンイメージを、スナップショットとして定期的に保全することが可能です(バックアップではありません)。
特定のタグを仮想マシンに付けることで、定期的なスナップショットの取得が可能です。スナップショットの取得・削除のタイミングなどを考慮し、設定してください。
ご注意
- スナップショットの取得により、差分データ領域を確保します。スナップショットのメカニズムについては、サポート情報/マニュアル/HRPC - Xen Orchestra/仮想マシンの管理/スナップショットについてを参照してください。
- ローリングスナップショットでは、スナップショットの自動削除を「残存期限の切れたもののみ」行い、「空き容量に応じて古いものから順に削除する機能」はありません。スナップショットについてを良く読み、適切な空き容量管理を行う必要があります。また、スナップショットの取得回数、仮想マシン内のデータ更新頻度により、差分データサイズが肥大化し、ストレージリソースを共有した仮想マシン全ての動作に影響を与える事があります。
- スナップショットの取得と削除のタイミングが重なる場合、スナップショットの取得自体ができないことがあります。そのため、スナップショットを用いた他のメカニズム(Continuous Replication)などと強要する場合は、注意してください。
- スナップショットが多すぎることによる問題、スナップショットの削除に関する事項は、サポート情報/マニュアル/HRPC - Xen Orchestra/仮想マシンの管理/スナップショットの削除を参照してください。
手順
1.対象の仮想マシンを開く
HOMEの仮想マシン一覧から定期的にスナップショットを取得する仮想マシンを開きます。
2.タグ付けする
「General」タブを開き、タグアイコンの横の「+」を選択します。
タグの入力欄が表示されるので、取得したいスナップショットの条件に合わせて、タグを入力します。
入力したタグのルールに合わせて、仮想マシンのディスク(ストレージ)のスナップショットが作成されます。メモリ(RAM)を含まないスナップショットを作成するため、仮想マシンの一時停止や再起動は行われません。
タグのルールは、以下の表を参照してください。
※タグ名と異なる文字列を入力した場合、スナップショットの作成は行われませんのでご注意ください。
タグ名 | 保持世代 | 取得間隔 | RPO(目標復旧時点) |
---|---|---|---|
R1G_1hour | 1 | 毎時 | 1時間前 |
R1G_3hours | 1 | 2,5,8,11,14,17,20,23(時) | 3時間前 |
R4G_6hours | 4 | 1,7,13,19(時) | 6時間ごと24時間前まで |
R6G_12hours | 6 | 3,15(時) | 12時間ごと3日前まで |
R7G_24hours | 7 | 18時 | 1日ごと1週間前まで |
R4G_1week | 4 | 日曜日9時 | 1週間ごとに4週間前まで |
R1G_1month | 1 | 毎月1日0時 | 1か月毎1か月前まで |
1VMに対して、タグ「R1G_1hour」「R1G_3hours」「R4G_6hours」「R6G_12hours」「R7G_24hours」を同時に設定する場合、スナップショットの取得タイミングが重なり、正常にスナップショットの取得ができないときがあります。スナップショットの構造上、複数のタグ設定は意図しない問題を引き起こす可能性があるため、空き容量や取得状況には十分な注意が必要です。
タグを入力した状態でEnterキーを押すと、タグの設定が完了します。
「Snapshots」タブに仮想マシンのスナップショットが作成されます。