Continuous Replication設定
Continuous Replication 設定
Continuous Replicationは、スナップショットレプリケーションの一種です。先ずは下記参照ページをご覧下さい。
参考≫ テクニカルノート/スナップショット・レプリケーションとは
設定例を記載します。下記は6Gt以前の設定に近しい設定です。
Name
好きな名前を設定します(例:hrpc-poolX-EveryHour-bsfなど)
- バックアップのタイプ
- Continuous Replication
- Target SRs
- バックアップ先のNFSを設定
Settings
Advanced SettingsをONにします。
- Proxy
- 基本不要です。
- Report When
- Failure 失敗したとき……
- Report Recipients
- レポートを送信するメールアドレスを設定
- Concurrency
- 1 同時に何VM単位で行うかの設定。基本1
- Timeout
- 48 時間経ったら、タイムアウト
- Full backup interval
- 空欄。定期的にフルバックアップをし直すならば、設定する。ただし別途設定するスケジュールに間に合う必要がある。
- Snapshot mode
- Normal。With Memoryを選ぶと状態を取得しますが、その分、VMの一時停止時間が発生します。
VMs to backup
smartモードがOFFの時は対象VMを一つ一つ選択します。ONにすると条件に合致したVMのバックアップを自動的に取ることができます。
ONにするメリットは、VMを新規で作った時、バックアップの設定し忘れがなくなることです。
- VMの状態
- Running を選ぶことで、起動中のマシンのみレプリケーション対象
- プール-搭載中
- レプリケーションを取るプール名を指定します。ご利用のプール名が選択されることが多いでしょう。
- プール-Not resident on
- レプリケーションを取らないプールを設定します。
- スマートタグ-VMのスマートタグ
- 不要
- スマートタグ-Excluded VMs tags
- Continuous Replication, Disaster Recovery, XOSAN, XOA Proxyが設定済み。「ExcludedBackup」を追加すると本タグを追加したマシンはレプリケーション対象外となります。
- Sample of matching VMs
- ここに出てくるVM一覧をみて、何のバックアップが取られるかを把握しておきます。
Schedules
基本的に開始の時間を設定します。
- Replication retention
- レプリケーションを何世代保持するか設定します。1で1世代。複数世代設定すると、その分のレプリケーション、バックアップ先のストレージを必要とします。
初期同期を終えた差分レプリケーションは、下記の様な手順で行われます。
ホスト側 | レプリケーション側 | |
---|---|---|
1 | スナップショットを取得 | - |
2 | 差分を転送開始 | 差分を受け取る |
3 | 差分を転送完了 | 差分の受け取り完了 |
4 | リテンションから溢れたスナップショットの削除 |
2~3の時間は転送がかかるので相応にかかり、3が終わった後で完了ステータスになります。
3が終わらない状態で、スケジュール処理がもう一度発生すると、RPO違反となるため、その回は失敗となります。
しかし4の処理中、新しいレプリケーションは実行可能です。
参考≫ テクニカルノート/スナップショットとは?(StorageやPrivate CloudのSnapshot)
ただし、スナップショット削除は実際にはマージ処理で、非常に重い処理です。このマージ処理は、元のストレージ、レプリケーション側のストレージ共々で行われ、バックグラウンドで処理されます。
そのため、4の処理が終わらない状態で、次の回の1が始まると2〜3の処理が大きく劣化することになります。