セキュリティ / データ主権
製品ごとのデータの扱いと、統制の仕組みを紹介します。
InfiniCloud AI のデータ主権
推論をどこで動かすかを選べて、どこで動かしても統制が効く。それが InfiniCloud AI の考えるデータ主権です。
AI Agent を動かす端末そのものが、情報漏えいの踏み台になりうる時代です。社内の機密データが、気づかないうちにファイアウォールの外のAIサービスに送られることもあります。InfiniCloud AI は、AIの利用を組織の統制下に置くことを前提に設計しています。
製品ごとのデータの扱い
推論の場所は製品と構成によって異なります。要件に合わせてお選びください。
| 製品 | 推論の場所 | データの扱い |
|---|---|---|
| Enterprise Suite | 自社のGPUサーバー | 質問から推論、回答まで組織内で完結し、外部のAIサービスにデータを送りません。閉域(Air-Gap)環境に対応します。 |
| Enterprise Control | 外部のMaaS(国内外から選択) | 回答の生成のため、質問と参照した文書の一部が外部のMaaSに送られます。知識・権限・ログは InfiniCloud AI 側で管理し、DLP・個人情報検出やポリシーエンジンなどの統制機能を備えています。 |
| Community | 外部API、またはローカルLLM | ローカルLLMを使えば社外にデータを送らず、閉域(Air-Gap)でも運用できます。外部APIを使う場合は、その事業者にデータが送られます。 |
| LLM Fabric | 自社のGPUクラスタ | 自社のGPUクラスタで推論し、OpenAI互換APIで提供します。 |
Enterprise Control で使うMaaSは、API利用時にデータを保持しない(データリテンションのない)サービスをおすすめします。
完全隔離(Air-Gap)
Enterprise Suite は、インターネットに接続しないクローズドネットワークで運用できます。外部のLLM APIへ、プロンプトやデータを送信しません。必要に応じて、Web検索による根拠の確認だけを許可する設定も選べます。ソフトウェアやモデルの更新はUSBメモリでも行えるため、閉域のまま継続して運用できます。
ナレッジ・ログ・モデルをお客様の管理環境の中で完結させれば、個人情報の越境移転の論点が生じず、営業秘密やNDA情報もサーバーの外に出ません。
厳格な内部統制 Enterprise Control/Suite
認証・SSO
LDAP/OAuth2に対応し、Active Directory、Entra ID、Google ID など既存の認証基盤と統合できます。重要な設定変更にはステップアップ認証を求めます。
権限管理(RBAC)
ユーザー・グループ・カスタムロール単位で、どの知能ドメインを使えるか、どの操作ができるかを管理します。検索の時点から、許可された資料だけが対象になります。
監査ログ
誰が、いつ、何をしたかを記録します。インポートやファインチューニングのジョブまで、操作を時系列で追跡できます。
DLP・個人情報検出
機密情報や個人情報の検出と、その扱いのルールを適用します。
ポリシーエンジン
組織のポリシーに沿って、AIの利用を制御します。
AI Agent の統制
- MCP連携:読み取り専用・管理者承認制で、呼び出し履歴を監査ログに記録します。閉域内でも利用できます。
- Skills & Workflows:実行前に必ず利用者の確認を求める human-in-the-loop の設計です。管理者が有効にしたものだけが動きます。
- 文書に仕込まれた指示への防御:取り込んだ文書の見えない白文字を除去し、本文を「命令ではなくデータ」として隔離して扱います。
- ゲストモード:ゲストモードでは、会話がサーバーに蓄積されません。
- 根拠の追跡:回答の主張は出典と結びつき、後から「なぜその回答か」を確認できます。
